街を歩けば


先週のこと。

所用ありて外出し、その帰り道。駅に向かって歩いていると、
前からきた年配の男性が、バッタリと前のめりに倒れるのを目撃。

急いで駆け寄り「大丈夫ですか」と声をかけると、
意識はあるが、倒れた状態のままピクリとも動けない様子。
石にでも蹴躓いたのか、それとも気分が悪くなったのか、
倒れた原因がなにか、わからない以上ヘタに起こすのは危険と考え、
とりあえず歩道にぶつけて出血している額に手持ちのティッシュペーパーをあてがい、
片手で傷口を抑えて止血というか、怪我人の頭を抱えたまま、
もう一方の手でケータイをピポパッ119。
手っ取り早く状況を伝えて、すぐ来てもらうことに。

現場は、車両の交通量は多いものの通行人の少ないところであったが、
それでもたまたま自転車で通りかかった人などが
「なにか手伝えますか?」と声をかけてくれたので、
「では救急車が来たら、手を振ってこっちに誘導してください」と頼むと、
数人で歩道脇に並んで手をぶんぶん振ってくれた。
その様子が、まるでマラソンの応援みたいだったのが可笑しかったが、
おかげで救急車はスムーズに現場に到着。
怪我人を無事にプロの手にゆだねることができた。
やれやれである。

思いおこせば数年に一度、こういう状況に出くわしている。
今回は真昼間だったが、前回は真夜中のことであった。

これまた帰宅の途中、家の近所の側溝に人が倒れこんでいるのを発見。
暗がりのこととて詳しくは見えなかったが、やはり年配の男性。
声をかけたが返事はない。
ないが、どうやら息はあるらしい。
見えずとも匂いでそれと知れたが、そうとう泥酔している様子。
おそらく立ちションしようとして側溝に落ちたと思われるが、
怪我をして意識朦朧なのか、はたまた眠り込んでしまったのか、
そこんとこまではわからない。
とにかく私ひとりでは男性というかオッチャンを溝から引き上げることもできず、
今回と同様、真冬のことで、そのまま放置すれば凍死のおそれもありなので、
やむをえず119して救急車に来てもらった。

いつも思うが、救急救命士の方々、ほんとうにご苦労さまである。

オッチャンは、意味不明のうめきをもらしつつ担架に乗せられ病院に運ばれていったが、
きっと酔いが覚めたあと、迎えに来てくれた家の人にこっぴどく叱られたことだろう。
ま、自業自得か。

それにしても、状況は異なれど、
道端で倒れているのはなぜだかみなオッチャン、ジーチャンである。
謎めいた美人が持病の癪で苦しんでいる、などという場面に行き遭わしたり、
記憶を失って困っているものすごいイケメンを救うなんてことも、
たまにはあってもいいと思うのだが、現実のなんとシビアであることよ。
なんちって。


さて、地元に戻って、気分転換にちょいと寄り道。

黄昏のハーバー。
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新年の装いの残るモザイクのイルミネーション。
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夜の気配がし始めた運河通り。
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日が暮れると、さすがにぐっと寒くなってくる。
さあ、そろそろおうちに帰ろうか。



補足

蛇足になるかもしれませんが、記事をちょっと補足します。
救急車を呼んでしまった記事になりましたが、
私は日頃から安易に救急車を呼ぶ人が多いというハナシを聞くたび、
呆れたり、苦々しく思っているひとりです。
病院に行くと「救急車はタクシーではありません」というポスターが張ってあります。
ほんとうにその通りだ!と思います。

記事でも後者の泥酔悶絶オジィはともかく、前者の方は意識があったので、
「呼んで欲しいかどうか」本人確認しました。
119すると、電話の向こうでは「近くの病院まで自分たちで行けないか」と聞いてきました。
「本人はまったく動けないと言ってます。私は一人なので運べません」と状況を伝え、
来てもらえることになったものです。
119でも聞き取り情報からきっちり出動の判断しているんだなあと感心しました。

私個人の過去例をいいますと、
母が呼吸困難で意識不明になったときは来てもらいました。
父が深夜、消化器系でなにやら激しく苦しみだしたときは、
119に電話して症状を伝え、本人の意向もあって救急車は辞退し、
救急窓口の開いている病院を教えてもらって、タクシーで急行しました。
ウチは街中なので、夜中でもタクシーが拾えるという利点があります。
少し遠い病院しか開いてなくてもタクシー代は数千円程度で済みます。

テレビでいってましたが、救急車は一回の出動に4万5千円かかるそうです。
ちょっとビックリしました。そんなに経費がかかるとは。
ますます安易に使われたくないと思いましたね(笑)。

で、そういう事態を改善すべく、
新たに「#7119」という電話サービスが設けられたことを知りました。
これは「救急安心センター」の番号で、救急車が必要かどうかを含めて、
医師や看護師さんたちが救急相談や医療機関を案内してくれるというもの。
もちろん24時間体制だそうです。
このサービスの認知度が高まれば、
安直に救急車を呼ぼうとする人が減るかどうかはともかく、
救急車が必要かどうかの判断ができかねる人たちの助けになると思われます。

ただしまだそういう体制の整っていない自治体もあるようです。
また電話の形態や状態によって「つながらない」ということもあるようです。
しかし、前述したように、そういう相談はもともと119でもやっています。
困ったことがあれば、まずは119、もしくは#7119で相談。
つまりは、そういうことですね。

って、ここでくだくだ書いても役にたたない気はしますが・・・参考までに(苦笑)。
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by Tamarind-Cafe | 2010-01-19 06:00 | 神戸&関西街歩き  

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