神戸でドイツ食い倒れ



過日、京都滞在中だった友人夫妻が、神戸に遊びに来てくれました。
このBさんとH氏のご夫妻、しょっちゅう旅から旅へ、
いったい御自宅にいつ帰っているのか、いやそれ以前に、
ご自宅なるものを持っておられるのかと疑いたくなるほど、
移動の多い生活をされている。
そんなおふたりも神戸はお初とのことで、
来訪にあたってテーマをいただきました。
そのテーマとは「ドイツ」。
その理由は、H氏がドイツの方で、
ドイツと神戸のかかわり浅からずという風聞を、
耳にされたということから。

そのご期待、いささかなりとも答えずばなりませぬのう。

ところが、結果を先にいえば、たしかにドイツ的ではあったものの、
「なんちゃって食い倒れ」の一日になってしまったことに反省・・・(爆)。

まあしかし、せっかくなので、その店から店へのはしご、
食い倒れのメニューの数々、ご披露いたしたく思いまする。


三ノ宮駅に出迎えたご夫妻をまず案内したのは、
1977年創業、ドイツ菓子の「ケーニヒス クローネ」。

d0005397_1153389.jpg

センター街にある「ケーニヒスクローネ」ザ・ダンケ・コレクション店は、
14時からのアフタヌーン・ティー・セットが人気で、
それ目当てのご婦人客も多いのですが、
今回はちょっと時間が早かったため、他のメニューをチョイス。

d0005397_1181913.jpg

オススメしたのは、
キャラメリゼされ渋皮栗の入ったプリンのベルリンと、
サクサクのパイ地にカスタードクリームの入ったクローネのセット。
どちらもケーニヒスを代表する美味しいスイーツです。

d0005397_1154276.jpg

一休みのつもりが、ここですっかり話し込んでしまいました。
Bさんは、一階の売店で店のトレードマークであるクマをデザインした、
バラエティバッグを購入。Bさん、クマさんのコレクターなのであります。


さて、お次の店にまいりましょう。

三宮「ケーニヒス クローネ」から元町に向かって、歩くこと数分。
「カリーブルスト」の専門店
ドイツのスナック、カレーソーセージやホットドッグを供するインビス(軽食店)です。

d0005397_1183251.jpg

ドイツではポピュラーだというカリーブルストですが、
日本では専門店は珍しい。オープンして1年もたたない新しいお店です。
自慢の出来のブルストはミュンヘンで作っているとか。
ここでグリューワインとともにブルストを食したH氏、
ゲストブックに「ドイツより美味しい」と記され、案内の私も面目躍如。


ブルストを堪能した後、腹ごなしに、ドイツというテーマからは外れるものの、
B夫人のご興味ありそうな南京町あたりをご案内しようと店を出るも、
ぐずついていた空からとうとう雨が。
近所の無印良品のショップに飛び込み、傘をゲットしたものの、
南京町観光は取りやめて、その一本山側、アーケードのある元町商店街に。

老舗「ユーハイム」本店。
d0005397_1184042.jpg


1919年に来日したユーハイム氏によって、
初めてバウムクーヘンが紹介されて以来、
日本におけるドイツ製菓の先駆者ともいえる「ユーハイム」。

d0005397_1184622.jpg

店内にはユーハイム氏の歴史を物語る写真などが飾られて、
雰囲気もあり、ゆったりとした空間。

ここでお茶や珈琲を楽しむのは、ブルストでお腹いっぱいのB夫人と私。
H氏はビールとハム、チーズのドイツ式ほろ酔いセット。
これにパンを別に注文したH氏によると、これはドイツの夕食のスタイルなのだそう。
ドイツでは暖かい食事は昼食だけで、夜は冷たい軽食を摂るのみであるらしい。

へえぇぇ~、意外。
ドイツってけっこう寒そうな国だし、冬の夜ともなれば、
舌が焼けるほど熱いジャガイモとベーコンの
シチューなどを食してるイメージでありました。

余談ですが、ビールを飲み、小用に立ったH氏、
さすが老舗のドイツ菓子店ゆえ、トイレの表示もドイツ語だったのに感心されていたが、
残念なことに「男性」のスペルに間違いがあるらしい。
「とはいえ間違って女性用に入ったりはしなかったようだけど」と、笑うB夫人。
帰りがけにその旨スタッフに伝えておいたので、今頃は訂正されているかもしれない。


そうこうするうちにそろそろ夕暮れ。
雨はまだやまないが、港町らしい神戸の雰囲気も味わってもらおうと、
傘をさして元町からハーバーランドまで、少し歩いていただいた。

ハーバーランドのモザイク・ガーデン。
d0005397_1185257.jpg


d0005397_1185448.jpg


d0005397_119394.jpg

雨でも営業中の大観覧車。
というか、ここだけお客がいて、しかも並んでいます。
ゴンドラ32基のほとんどが空のまま動いているのに、
たった4基のシースルーゴンドラに乗るべく、順番待ちをしているのです。

へぇぇ~と、またしても妙な感心をしている私を尻目に、
さっさとチケットを購入する夫妻。
「ええー、乗るの??」。
この夫妻、とくにH氏は、観覧車には目がないらしい。
もちろん乗るのはシースルーゴンドラ(普通のゴンドラより料金高し)。

d0005397_1194467.jpg

しかし、せっかくのシースルーも雨で曇っていて視界悪し。
メリケンパークはこんなカンジ。

d0005397_1193895.jpg

スケスケの足元から下を見るとこんなカンジ。

ところで、夫妻がこれまで乗ってきた数々の観覧車は、
頂上にくると、その旨ちゃんとアナウンスがあったそうな。
というのも、カップルが観覧車の頂上でキスをすると、
幸せになるというジンクスがあるからだそう。
うーん、そうなのかぁ。
遊園地デートに縁がないせいか、ワタクシ寡聞にして存ぜず。
恥ずかしや。
モザイクの観覧車はどうやらアナウンスがなかったもよう。
サービス不足であるなあ。

それにしても、どうせなら晴れた日に乗っていただきたかった観覧車。
H氏は稼動しておらぬジェットコースターも諦めきれずに、
しばしその前に佇んでおられたが、気を取り直して、ラストのお店に。

メリケンパークの夜景を望む「ニューミュンヘン ハーフェンブルク」で夕食。

d0005397_42568.jpg


ちなみに同系列の三宮店「ニューミュンヘン 神戸大使館」はこちら。
d0005397_1203166.jpg

こちらの店のほうが内装もずっとドイツっぽい。
私は子供のころ、この店をホンモノの大使館だと思ってたもんねえ。
大使館って、ビール製造してたり、から揚げがあるんだぁと思ったりしてた。

ええ今までもこのブログに何度か登場したことのあるこの店、
名前はミュンヘンだけど、ドイツ式のビールやソーセージもあるけど、
から揚げが有名で、ピザもあればチヂミもチゲも上海風の焼きそばもあるんです(^^;)。

d0005397_4255944.jpg

すみません、ドイツ風と称するビアホールだと思ってください・・・(笑)。
いいわけだけど、当初考えていた北野の本格ドイツ料理とワインのお店は、
この日は残念ながら定休日だったんだよね。
もっとも、昼からずっと飲み食いしているので、
さすがの私もこの上に本格のドイツ料理を食すのは無理だったかも。

d0005397_121964.jpg


この「なんちゃってドイツ的食い倒れ」。
後になって思ったこと。
まあレストランにせよ、カフェにせよ、ベーカリーにせよ、
よしドイツ人が創業し、ドイツを銘打ってはいても、
商業的に他のメニューを取り入れざるを得ないこともあるでしょうし、
また長年日本にあるうちに、日本人の好みや文化に同化していくのは無理もないこと。
それはフレンチにしてもイタリアンにしてもチャイナにしても同じでしょう。

それぞれのお国の方々には、
それだけその国の文化が日本人に馴染んでいるのだと、
寛容に許していただきたい。
それでも、世界各地で遭遇する、ムチャクチャな日本食レストランよりかは、
美味しいだけマシだと考えるのは、身びいきがすぎるかな(笑)。

d0005397_1211552.jpg


もっともB夫人とH氏は、そんなことはじめからわかっていらして、
短い時間ながら少しは神戸を楽しんでいただけたかと思う。
なんちゃってドイツの食い倒れのみで、観光もナシのまま、
JR神戸駅から京都の宿に帰っていかれたご夫妻に、画像だけですが、
北野異人館通りでもっとも有名な異人館、「風見鶏の館」を。

d0005397_1204739.jpg

「旧トーマス邸」、別名「風見鶏の館」。
ドイツ人貿易商ゴッドフリード・トーマス氏の邸宅として1905年竣工。
ご夫妻へ。機会があったらまた神戸に来て、この館も見物してくださいね。
設計もゲオルグ・デ・ラランドというドイツ人で、ユーゲント・シュティール様式だそうです。
ヨーロッパの世紀末芸術、私はけっこう好きなんですけどね(笑)。





d0005397_3574471.gif




[PR]

by tamarind-cafe | 2011-01-22 04:55 | 神戸&関西街歩き  

<< 箱みっつですーっ! 京都駅ビルLOVE >>