秋の神戸北野散歩 その③異国の寺院&異国の食

神戸「北野」の地名は、北野坂の上にある『北野天満神社』に由来します。
ご存じ学問の神さん菅原道真を祀ったところで、兵庫福原に遷都した平清盛の命により
1180年に創建されたそうです。
d0005397_0215019.jpg


その『北野天満神社』を中心に、周囲には異国の寺院がけっこうあります。
異国から人が来れば、そこの神さんも一緒においでになるのは当然のこと。
そんなわけで、北野は多宗教密集地でもあります。

毎年夏には天満神社主催の「北野国際祭り」というのが開催されますが、
その趣旨は「世界の宗教の相互理解による世界の平和を目指す、心の国際交流」というもの。
世界平和祈願のオープニング・セレモニーでは、なんとユダヤ教徒とイスラム教徒が
共に拝殿に上がることもあるそうです。
日本という郷に入れば郷に従えということで、お互いちょこっと無理してはるのかも
しれませんが、私などは、「それが本来の宗教のありようとちゃうのん?」と思いますね。

ということで、主だった教会、寺院をいくつかご紹介しますね。


d0005397_222354100.jpg

北野通りにある『バグワン・マハビールスワミ・ジェイン寺院』(ジャイナ教寺院)。
ジャイナ教はアヒンサー(不殺生)など独自の教理を持つ、仏教と同じ頃に興ったインドの宗教です。しかし日本にあるジャイナ教寺院は、たぶんここだけではないでしょうか。
信者以外でも日曜・祝日の12:00~16:00は拝観できるとのこと。



d0005397_3334254.jpg

d0005397_19201886.jpg同じく北野通りにある『関西ユダヤ教会』(関西ユダヤ教団)
『外国人倶楽部』のすぐ近くにありますが、建物が地味すぎて、今までそれと気がつきませんでした(^^ゞ。よく見れば、ちゃんと「ダビデの星」もついてます。
現在、日本国内にあるシナゴークは東京広尾とここだけだそうですが、神戸の方は戦前からの歴史があります。表札(左)の住所が「生田区」と、旧のまま。(昔の地名は歴史に基づくいわれがあって良かったなあ)


d0005397_1921148.jpg



d0005397_314369.jpg
異人館通り(山本通り)の東にある『神戸バプテスト教会』。
1952年設立のアメリカ・プロテスタント系の教会です。



d0005397_3181215.jpg
ハンター坂とパールストリートの交差点にある『中山手カトリック教会』。

d0005397_19392877.jpg神戸最初のキリスト教会です。1870年(明治3年)に宣教師ムーニク神父によって『三ノ宮教会』として居留地に設立され、大正11年にこの地に移転、改名。
フランスから輸入した優美なステンドグラスは有名で、ゴシック建築の聖堂(左)は北野のシンボルでもありましたが、阪神淡路大震災で聖堂講堂共に全半壊。
現在の聖堂は箱舟をイメージして再建されたもので、ちょうど1年前に竣工式と献堂式が行われました。そのさいに、同じく大震災で被災した下山手教会、灘教会と統合。
『カトリック神戸中央教会』
が現在の正式名称になっています。



d0005397_2045511.jpg

上の中山手カソリック教会の西にある『神戸ムスリム・モスク』(イスラム寺院)。
普段はひっそりとしていますが、毎金曜日の礼拝日は信者で賑わいます。
写真を撮っていると、モスク内からフラリと白いイスラム服の青年が出てきました。
見れば彼の顔色はまるで死人のよう、目線も定まっておらず、
ヨタヨタと力無い足取りで去っていきました。
ラマダン(断食月)最中のことで、空腹が極まっているのかもしれません。
飲食が許される日没までには、まだ数時間ありました(T_T)。



さて、世界各国の料理が楽しめる北野界隈ですが、とくにムスリム・モスクの付近には、
小さいけれど一歩内に入れば濃~いイスラミック料理店や、インド料理店が点在しています。

そういったレストランに、食材を提供するお店もまた点在しています。

オススメのお店を2軒、ご紹介しましょう。

d0005397_2373468.jpg
『神戸グロサーズ』
山手幹線をちょっとモスクよりに入った路地にある、神戸の老舗輸入食材店です。
品揃えはバツグン。昔は欧米人御用達でした。まだ子供だった頃、英語表示しかないシリアルの箱や缶詰を眺めては、ドキドキしていた記憶があります。今はエスニック食材も増えて、なんでもアリ状態。あれもこれも欲しくなる、ワクワクするお店です。



d0005397_23254152.jpg
『神戸ハラル・フード』
ハラルとはイスラムのコーランにある「許された食べ物」のことです。
ちなみに豚肉が、イスラムでは許されない食べ物であることはよく知られていますが、
許された動物でも、イスラムの作法に従って屠殺されていなければハラルではありません。
前出の『神戸グロサーズ』のすぐ山側にあるこのお店では、
そういうハラルの肉や食材を扱っています。
ちょうど1年前にオープンしたとのことですが、私は今回初めての買物です。
お店の方は日本人で、単なるエスニック料理好きの日本人客にもいろいろ教えてくれます。
店内は小さいながら品揃えはとても良く、例えばインド、パキスタン米の両方あり(気候地質からほぼ同じようなものと思われるのに、インド人はパキ米が、パキ人はインド米が好きではないらしい(笑))、またスパイスや豆類なども豊富で安いのに驚きました。


以下、今回のゲット品。
d0005397_23581930.jpg
ナンにしようかチャパティか、迷って選んだのはピタパン。
しかし最近買い出しをサボッていたため、中にはさむものが見当たらず、
チーズとレトルトのキーマカレーをはさんで食べちゃいました。
ちょっと塩気があって美味い。6枚350円。

d0005397_02571.jpg
オヤツにと思って買ったパパド。
パパドとはインドのピリ辛せんべいで、ウルンド豆の粉を伸ばした生地にスパイスがたっぷり入っています。しかし今回私が買ったパパドは、プンジャビのスペシャル・マサラ入りとかで、食べて仰天、顔から汗がドドッと出たくらいのどえりゃ~辛さだったのです。武器として使えるで、これは!。
ちなみにパパドは揚げて食すものですが、私はトースターでに2,3分炙って食べてます。その方がアッサリとして、ヘルシーです。
しかしこれ、クセになる味わいで、ビールとセットで、またたくまに食いつくしてしまいそうです。
プンジャビのパシュトーン人は毎日こんなの食べてるんでしょうかねえ。血が熱い民族って気がするわ。いやはや。200グラム350円。

d0005397_0131219.jpg
その他、スパイス各200円とオリーブ・ピクルス200円。やっぱり安いです。

ということで、充実のお買物でした。また行こうっと!。


d0005397_0453499.jpg


ひぇぇぇぇ~、汗!!
[PR]

by Tamarind-Cafe | 2005-10-19 01:12 | 神戸&関西街歩き  

<< 捨てないで~! 秋の神戸北野散歩 その②異人館... >>