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ロンドンのかけら


嬉しいっ。

旧友Nちゃんのロンドン出張みやげ。


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もらった!、やたーっ!!、初キャス・キッドソン♪。

ガーリーな雑貨も好ましく思えるようになってきた近年。
なかでもキャス・キッドソンの華やかなデザインのものは、
春らしくていいなあと思っていたやさき。

なんかこの春、幸先いいかもっ(笑)。

そしてこういうのもいただいちゃいました。


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おもしろーい。ティーバッグだって。

前から、シャーロック・ホームズ、切り裂きジャック、シェイクスピアに、
エリザベスⅡ世、そして衛兵と警官。

でもいいのかなあ。
女王陛下をウチのマグカップなんかに入れちゃっても(笑)。

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嬉し楽しいお土産を手に、
イギリス大好きで2度の留学経験があり、
今でもロンドンの大学と深いつきあいのあるNちゃんに、
久々に留学時代に滞在していた街を再訪したことなどの土産話を聞いてると、
一曲のオールディーズがふいに脳内BGMとなって流れ出した。

それは「Streets of London」という曲。
私は本家(Ralph McTell)でのこの曲を知らないまま、
他の歌手のカバーで聴いたのだけど、とても好きな曲なのだ。

実をいうとこのヒトなんですが・・・(汗)。



それにしても、YouTubeってなんでもあるね~、ビックリ。
改めて聴いてみると、なんか本家と比べてやけに明るい歌になっちまってるのは
やっぱり歌手本人の個性なんでしょうなあ・・・。
って、フツーの日本人にはまるで知られてない歌手でしょうが、地元では大御所です。
そして「港人最喜愛的歌手」でもあるのだ~。

ま、それはともかく、曲ですが、


サビのところの
So how can you tell me you're lonely
And say for you that the sun don't shine?
なんて、とてもいい。

続く、
Let me take you by the hand and
Lead you through the streets of London
Show you something
To make you change your mind
は、泣けてきちゃうよ。

曲もいいけど、詩がこれまたいいんだよね。

かくゆう私も、中学生の頃は自称シャーロッキアンで、ディケンズ好き、
高校生の頃までにはブロンテ姉妹もオースティンも一応読んだし、
オスカー・ワイルドに耽溺し、クリスティーは永遠支持で、
カズオ・イシグロは必ず読むという、イギリス文学愛好その他もろもろで、
そりゃもうロンドン(できれば19世紀末頃)に憧れてた(進行形ですが)クチ。
まあ私の場合、得意分野をアジア方面に方向転換しちゃったんで、
元イギリス植民地とは馴染みが深いのですが、
いまだに現実のロンドンとは縁がないまま。
でも今回は、Nちゃんにロンドンのカケラをもらっちゃったなあ。

でね、このティーバッグでイギリスチックなティタイムを楽しむべく、
パッケージにあるようなユニオンジャックのマグカップを、
ランチのついでに雑貨屋さんを回って探したんだけど、
それは見つけられずに、偶然、こんなものと遭遇しちゃいました。

ユニオンジャックのVサイン♪。前にヒトがいたんで角度悪いけど・・・。

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トアウェストある老舗のステーショナリー・ショップの店先。
今でこそオシャレな文具を扱う店は多いけど、
昔はレトロなポスト・カードや輸入文具といえばこの店だった。
私もだけど、Nちゃんにはもっと馴染みの深い店。


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アピー・ロードがここにもあったよ(^^)v。



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by tamarind-cafe | 2011-03-07 14:31 | my favorite  

永訣の朝


思春期のころ出会ったたくさんの詩のなかに、
宮沢賢治の『永訣の朝』というのがある。


けふのうちに
とほくへいってしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)
うすあかくいっさう陰惨な雲から
みぞれはびちょびちょふってくる
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)
青い蓴菜のもやうのついた
これらふたつのかけた陶椀に
おまへがたべるあめゆきをとらうとして
わたくしはまがったてっぽうだまのやうに
このくらいみぞれのなかに飛びだした


当時はすっかりそらんじていたほど、
あまりにも哀しく美しいこの詩を、
灰色の空から落ちてくる雪を仰ぎ見て、
久しぶりに思い出した。

(あめゆじゅとてちてけんじゃ)
蒼鉛いろの暗い雲から
みぞれはびちょびちょ沈んでくる
ああとし子
死ぬといふいまごろになって
わたくしをいっしゃうあかるくするために
こんなさっぱりした雪のひとわんを
おまへはわたくしにたのんだのだ
ありがたうわたくしのけなげないもうとよ
わたくしもまっすぐにすすんでいくから



日本列島を襲った寒波の朝、
母が逝きました。
最後に母が望んだのは
あめゆきではなく、ひときれの蜜柑でしたが、
高い熱と呼吸困難のために、
その甘く冷たい汁を嚥下することは
もはやできませんでした。

もうすぐ「あの日」から14年。
母が病に蝕まれていった14年。
長く激しかった苦しみからようやく解放されて、
いまはどこにいるのかなあ。

「ほんとうにお疲れさんでした。
今までがんばってくれてありがとうね。
またきっと会えるから、それまでのんびりと待っててな。
それまでは、私もまっすぐにすすんでいくから」

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by Tamarind-Cafe | 2009-01-13 10:11 | Memorial  

秋の日の・・・寒がりな猫たち

私のザックが超お気に入りのこびん。
今から使おうと、出したとたんにこのありさま。
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帰宅して中身をあけたとたんに、またもこのありさま。
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そのうちぐっすり。
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なんだかあったかそう。

テレビのうえのこびん。
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なにしてるのかわかりますか?。
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ちょっと斜めになったテレビの後ろに張り付いて、暖をとってます。
これ、薄型テレビやったらできない芸当でしょ(笑)。
ウチがいつまでも液晶に買い換えない理由はこれなんです(嘘)。

寒がりこびん。日差しが差し込む場所でもこれやからね~。
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まるでヤドカリ。

そのころ、チャー子姐さんは・・・、
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アンモナイト(笑)。


立冬過ぎて秋も深まり、朝晩かなり肌寒くなってきた今日この頃。
ウチ猫たちも寒がり始めるこの季節。
いつも気になるのはちまたの外猫さんたち。

草野心平の詩集のなかに、こんな詩があります。

『秋の夜の会話』

さむいね
ああさむいね
虫がないているね
ああ虫がないているね
もうすぐ土の中だね
土の中はいやだね
痩せたね
君もずゐぶん痩せたね
どこがこんなに切ないんだろうね
腹だらうかね
腹とつたら死ぬだろうね
死にたかあないね
さむいね
ああ虫がないているね


中学生の感受性が豊かだった(過去形か?)頃、
なぜかずいぶん気に入って、ソラで覚えていたこの詩。
会話しているのはカエルたちなんですが、
冬の初めのドンヨリして風の強い日などに、空き地や駐車場の隅あたりで
身を寄せ合っている猫たちを見かけると、
いつもこの詩が記憶の底からひょっこりでてきて、せつなくなってしまうのです。


でも近年は、そういった場所でダンボール箱の猫ハウスを
見かけることが多くなってきました。
地域猫さんたちの世話をしているご近所の方々が、設置してあげてるんですねえ。

路地をテリトリーにしている馴染みのノラちゃんたちには、軒下提供のお宅も。

ほらっ、ここにもふたり。
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と思ったら、
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もひとり居たーっ。
白黒ヘルメットのチビちゃんや。

そういやこびん@チョビを保護したのもこの近く。
もしかして、あんた・・・、あの子のなんなのさ?。
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by Tamarind-Cafe | 2007-11-14 11:50 | 2にゃんねる  

雨の東山 紅葉散策

雨でした。
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しとしとぴっちゃん
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しとぴっちゃん。
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11月末とは思えぬ暖かな雨。
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しかし額縁の向こうには、
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たしかな晩秋がありました。
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金と赤とがちるぞえな。
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やはらかな
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君が吐息の
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ちるぞえな。
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by Tamarind-Cafe | 2006-11-28 03:03 | 神戸&関西街歩き  

わたしが一番きれいだったとき

詩人の茨木のり子さんが亡くなられた。
一人暮らしをなされていたとのことで、孤独死だったそう。
79歳だった。

茨木のり子さんの作品で、とてもこころに残っている詩がある。
『わたしが一番きれいだったとき』という詩で、
私がいわゆる文学少女(たぶん)だった頃に出会った詩だ。

わたしが一番きれいだったとき
街々はがらがら崩れていって
とんでもないところから
青空なんかが見えたりした


という出だしで始まるこの詩は、
他のどんなドキュメンタリーより、戦争を語っていた。

わたしが一番きれいだったとき
わたしの国は戦争で負けた
そんな馬鹿なことってあるものか
ブラウスの腕をまくり卑屈な町をのし歩いた


女が一番きれいだったときを、オシャレもデートもできない時代に捧げ、
なのに戦争に負けてしまって、これはいったいどういうことよ!。
思春期の私には、敗戦当時の彼女の困惑と悲しみの声が聞こえるような気がした。

だから決めた
できれば長生きすることに
年とってから凄く美しい絵を描いた
フランスのルオー爺さんのように
                   ね



さいごの「ね」が印象的だった。
繊細な女性らしい、しかし毅然とした決心が
この「ね」に、こめられている。

彼女は「長生き」できたのだろうか。
一番きれいだったときに失ってしまった「しあわせ」を
取り戻せたのだろうか。
そして「凄く美しい絵が描けた」のだろうか。
できればそうあって欲しいと思う。


こころから、ご冥福を祈ります。
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by Tamarind-Cafe | 2006-02-20 05:31 | Entertainment