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ナツメ粥

ナツメがたくさんあるのを幸いに、ナツメ粥を作ってみました。

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『テチュチュク 대추죽 (大棗粥)』です。

参考にしたのは、先日のソウル滞在のおり、
宮廷風ベジタリアン韓定食でいただいた黒胡麻粥。
レシピの参考は韓国文化観光部発行の『韓国の伝統料理』からです。

韓国料理にはさまざまな粥(チュク)があり、
日本の粥のようにお米のつぶつぶが残ったものも多いのですが、
この粥は、水につけておいた粳米を潰して、サラサラの白い水にしたものを煮て作ります。
ムリチュクといい、粥として上等のもので、かつて李朝の宮中では
王と王妃に初朝膳(チョジョッパン)という粥膳を出していたそうですが、
その粥膳で出されるのがこのサラサラ粥です。
早朝、起きぬけに食するものなので、胃に優しいようにしてあるんですね。

合わせて煮るのは、胡麻だったり、松の実だったり、ナツメだったり、
そこは薬膳が得意の韓国ですから、
季節に合わせてカラダに良いものをいろいろ使ったようです。
味つけはほんのすこし。塩や甘味などを素材にあわせて使い分けます。

この粥は、米1カップに対してナツメ30個の割合です。
種を取ったナツメをいったん煮たのち、ミキサーにかけ粉砕してから
こちらもミキサーで粉砕して弱火で煮た米粉の汁に少しずつ合わせました。
レシピでは米1に対して使用する水の量は5でしたが、それではまったく足りません。
様子をみながら水をたし、結局10以上は使いました。

ただ、レシピでは、粉砕したお米の水は濾して使い、
ツブツブに残った米粉は捨てることになっています。
私はもったいないから、それも一緒に煮てしまいました。
従って、本来のムリチュクが持つサラサラ感に欠けてしまいました。
画像で見ても、白い米粒が少し残っていますし、粘りも少し出てしまいました。
ツメが甘いというか、ビンボー性というか。しょせん私は庶民でございます(笑)。
フードプロセッサーを使った方が、もっとキレイに出来上がると思います。

ナツメ粥_d0005397_18162881.jpg


ちなみに、このサラサラ粥のムリチュク、ほぼ同じレシピで、
おもに甘味をつけたものが、薬膳の本場中国は広東省~香港にもあります。
しかしこれは「粥」の扱いではなくて、デザートの扱いになります。
景徳鎮の安物のお碗によそってレンゲを添えれば、李朝宮中のお粥から、
香港庶民の甜品(スィーツ)に早変わりです(笑)。
香港では、これを「糊(ウー)」と呼びます。
米粉の汁を煮ると糊状になりますからね、そのまんまというか(笑)。
素材の名前をとって、たとえば黒ごまだと「芝麻糊(チーマーウー)」です。
日本語では、小豆ベースのデザートとひっくるめて、全部「しるこ」と訳されています。


◆お粥やお汁粉に適した薬膳食材と主な効用 ※あくまで参考までに

ナツメ 滋養強壮、血圧の調整、精神安定、抗アレルギー反応の抑制
※ちなみに、今回ナツメ粥に期待したのは、この最後の「抗アレルギー反応の抑制」。
はやくも花粉の影響でハナミズと目の痒みがではじめたのです。
ナツメは直接食べるのも美味しいですが、粥や煎じて茶にすると大量に摂取できます。
ただし糖分が多いのがネック!。

蓮の実 肝機能 消化器系の強化、下痢止め、腰痛、精神安定

クコ 滋養強壮、肝機能の調整、血圧を下げる、視力回復、生活習慣病の予防

松の実 肺機能活発、咳痰を鎮める、便秘

クルミ 呼吸器の強化、咳 喘息を鎮める 便秘、髪を黒くする

 消化促進、腎機能活発、血液循環、骨の強化

サンザシ 血液循環の調整、肩こり腰痛 、消化促進、下痢

大根 呼吸器の強化、咽喉の痛み、咳を鎮める

ニンジン 滋養強壮、消化促進、肌荒れ

カボチャ 胃腸弱の改善、妊婦や心臓病 糖尿病患者の滋養

小豆  利尿作用、むくみ改善

黒胡麻 滋養強壮、肝腎機能の強化、高血圧貧血の改善、便秘、自律神経失調の改善

百合根 呼吸器を潤す、咳を鎮める、精神安定

杏仁(アンニン) 呼吸器系の調整、喘息 便秘

by Tamarind-Cafe | 2006-02-28 21:05 | 雑学

 

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