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新茶到来

今年は天候のせいで、例年より少し茶摘みが遅かったよう。
ちょっと心配したけど、ちゃんとやってきた、作りたてのあら茶。

あら茶とは、市場に出す以前のお茶。

摘まれた茶は茶農家自身の手ですぐさま蒸され、
数段階の揉捻(揉み)を経て乾燥される。

それがあら茶。荒茶とも書く。

その後は市場に出、買い付けたメーカーによって
成形(ふるい分け、切断)、火入れ乾燥、選別、そしてブレンドという行程をたどる。

だから、あら茶は、純粋に原産地そのもののお茶であり、
作り手の個性が感じられる茶といっていい。
本来、茶農家自身が飲むために、手元に残す茶なのだが、
一番茶にかぎり、付近の地域限定でおすそ分けする茶農家もある。

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これは、そのおすそ分けとしてやってくる本山(ほんやま)のあら茶。
静岡市の北、安倍川支流藁科川沿いの、
この地方でもっとも古い、18世紀初頭から続く茶農家の手摘み茶である。

一芯二葉、柔らかく新鮮な茶葉をたんねんに手で摘んでいく。
ただでさえ、需要に対して後継者が不足している茶農家なので、
いまどきそのような効率の悪い手摘みする茶農家はごくわずかだが、
旨い茶を作ろうと思うなら、やはり手摘みにまさる摘み方はない。

蒸しは浅く、水色は淡い黄金色。香りも淡いが凛とした主張がある。
余分な渋みや甘みもない、さっぱりと清々しい、あら茶ならではの味わい。
フレッシュな、初夏の訪れを告げる味。

一番茶が至福の時間を運んでくる。

by Tamarind-Cafe | 2005-05-13 01:21 | お茶のある暮らし

 

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